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福島の母親達、消えない不安の日々

★2018年11月02日(金曜日)


ハートネットTV シリーズ東日本大震災から7年 第3回『母親たちの原発事故~消えない不安の日々~』というテレビ番組。録画しておいたのを観た。

福島県福島市は福島第一原発から60㎞離れている。国が住民を避難させた区域ではない。母親達は自主避難をするか、地元に残るか、自分で選ばなければなりませんでした。

自主避難を選択した福島市のYさん。福島市に残る選択をしたSさん。それぞれの葛藤を知れる内容だった。

★自主避難を決断した母親


自主避難を選んだYさんは、2011年に福島市で長男を出産。夫を福島に残し関西へ。慣れない土地での生活に悩んだ。

一度、東京で就職したYさん。生まれ故郷の福島市にUターンしたのは、自然豊かな場所で、子供をのびのびと育てたかったから。しかし、思い描いた人生は、ある日突然、変わった。

福島第一原発事故が発生。Yさんは妊娠7か月。2歳の長女、夫と暮らす念願のマイホームが完成したばかりだった。

【03月15日、放射性物質が風に乗り福島市にも飛来】

福島市の放射線量が上昇。この日、Yさんは子供と一緒に外にいた。06月に無事、長男を出産したYさん。

しかし、その後、福島市の近くでも、国が住民に避難をすすめる程、線量の高い場所が次々とみつかる。最も近い場所だとYさんのマイホームから8㎞しか離れていなかった。

Yさんは一刻も早く避難したいと思い自主避難を決断。国の避難指示は待てませんでした。

【向かったのは関西】

ある自治体が、自主避難者に無償で住宅を提供すると宣言していた。Yさんが入居したのは築50年の公務員住宅。

夫は仕事を続け、ローンが残る新築のマイホームを守るため、福島に残った。

Yさんは、誰も相談相手がいない中、2人の幼子の世話と家事に追われた。被曝したという自覚から募る不安。

それを打ち消してくれる情報が欲しくてPCにしがみついた。様々な情報が錯乱していた。福島を失ってしまった孤独感。本当に寂しかった。

関西に避難した後、家族バラバラの生活に耐えられなくなっていたYさん。心配した夫が、福島から頻繁に通う。

その支出は、家のローンを払いながら避難生活を続ける一家にのしかかる。自主避難のため、法的な支援は限られた。

Yさん「家が2つあるので、必要なモノも2つ出てくる。貯金とか着実に貯めていく人生設計ではなく、貯金がどんどんどんどん無くなっていく」

気が付けば夫に、電話で叫んでいた。

Yさん「もう本当に、これ以上、私は1人で出来ないと我慢の糸が切れる感じで言ってしまった。本当に無理だと。限界が来ていて、壊れていた。自分自身も」

【中京大学のソン教授】

関西での自主避難生活に疲れたYさんと出逢い、心理の分析を6年に渡り続けている研究者がいる。中京大学のソン教授。

ソン教授「『福島原発事故後の親子の生活と健康に関する調査』という毎年15ページくらいの調査票を送付し、お母さん達に回答して頂いている」

この調査に対しYさんは「自分達をモルモットにしてほしくない」と怒りをあらわにした。

...しかし...

Yさん「何故、娘がこんな対象にならなくてはいけないのか涙が出そうな気持ちでした。でも、この調査が、子供達の健康、心のサポートに繋がる事を切に希望します。どうか私達を助けて下さい」という言葉で締めくくっていた。

ソン教授「調査者に対する不信、怒り、悲しみという気持ちと、同時に助けて欲しいという、ある意味、混乱している相反する気持ちを表明していますが、多分それが実態だったのではないかと思うんですよね」という。

【Yさんの夫の決断】

結局Yさんの夫は、福島の家を処分。収入の安定した職を捨て、関西で一緒に暮らす。転職を繰り返しましたが、収入は思うのようには上がらず、暮らし向きは厳しいものでした。

Yさん一家が、福島に帰ることを思い立つのは2015年。

自主避難者を支えてきた住宅無償提供の打ち切りが発表された。収入が落ち込んだ中、家賃の負担は重過ぎると考えたYさん。

悩み抜いた末の決断。2人の子供を守りたい関西での自主避難生活は、5年で終わった。

【福島市に戻った後】

Yさんが福島市に戻ったのは、2016年03月。事故がもたらした影響は、一家が関西に避難してる間に、大きく変わっていた。

2015年01月、福島県産コメの基準値超えがゼロになった。同じ年、福島市の空間放射線量(平均値)事故直後から76.7%減。

それでも福島市に帰ってきたばかりのYさんは、不安をぬぐい切れずにいた。

当時4歳だった長男を通わせる事にしたのは、40㎞離れた山形県の保育園。およそ50分の道のり。福島の母親を支援するNPOが、無料で送迎。

長男を少しでも放射線が低い場所にいさせたい。その一心で続けた。

しかし、そうした不安をYさんが口にする事は、あまりない。一度、福島を離れたYさん。立場が違えば話題に出来ない壁があると感じている。

Yさん「話せる人とは話すけれども、そういう事に関心がなかったり、あんまり話したくないんだろうと思う人には、全くこちらから放射線の事は話さない」

【心理調査から浮かび上がってきた実態】

中京大学のソン教授が続けてきた母親達の心理調査から浮かび上がってきた実態。複数の不安が時期をたがえて、母親達を苦しめていた。

事故の直後は『食べ物や子供の遊ぶ環境など生活の不安』。これは時間の経過と共に軽減した。これに対し、たかどまりを続けるのは『子供の健康の不安』。そして2016年に急上昇したのは『人間関係の不安』。

Yさんのように、福島に戻る人が増えたのが一因。

ソン教授「一度、避難すると戻った時に『福島から逃げた人だ』と言われるという事もあるだろうし、今まで築いた人間関係がとても複雑なものがあると思います」

『NPOビーンズふくしま みんなの家セカンド』では自主避難を選んだ人、そして地元に残った人。両者が交流する場を定期的に開いていた。

母親の不安が書き出された紙の数々。

・食材を買うたびに安全性が気になって感じるストレス。食材を購入する時のストレス。妥協して買うか、やめるか。

・放射線に関する考え方の違いからくる人付き合いの難しさ。頭ごなしに否定せず、まず話を聞いてもらいたい。

参加者は、この紙を手掛かりに、本音を語り、わだかまりを解消する。

この取り組みの中で、母親達が決めたルールがある。それは『「うんうん」と聞く』。御互いの考えや、これまでの選択を尊重し、けして否定しないこと。

Yさん「皆、大なり小なり傷ついたり、不安だったり、悲しみのある中、暮らしているので、それをあえて「こうじゃないでしょ」とか「こうです」という言葉で人に言いたくないな」

Yさん「考え過ぎかもしれないけど、過剰な不安、過剰な心配をしてしまう。将来、病気になるんじゃないかとか。子供達が生きにくい社会になるんじゃないかとか。イジメの問題とか差別の問題もそうですし」

今なお重い福島の現実。最新のアンケートで、Yさんはこう綴った。

Yさん「子供達が元気に成長してくれている事に感謝し、この先も無事の成長を願うのみです。不安を消し去る事はできないけれど、その中でも日々を笑って明るく過ごすことは大事だと思っています。どんな選択をも受け入れられる社会となるよう願うのみです」

★福島に残ると決断した母親


重い選択を迫られたのは、福島に残った母親も同じ。

家庭の事情から、福島に残る事を選んだSさん。当時、長女は6歳。放射線の影響を受けやすい年齢。苦渋の決断だった。

Sさんは原発事故の影響が残る場所で、子育てをする事じたいを否定され、悩んだ。残った人は「子供が大事じゃないのか?」と責められる。

Sさん「自主避難する選択は、本当に大変な事だけれど、それを選べたのは羨ましいというのはあった。でも我が子を連れて避難するという選択はないと決めたので、福島の中で、どうやって守っていけばいいのかを、ずっと考えていた」

事故の1か月後、長女は小学校へ入学。この頃は、まだ線量は高く児童は長袖でマスクを着用。夏休みに福島市内の学校で除染が行われ、線量が下がると、保護者の態度や行動に違いが生まれた。

Sさんは、まだ安心できないと考えていたが、周囲は違う。どれだけ合わせるか悩んだ。

Sさん「もう不安を持つのは、おかしい事なのかな?給食を止めて自分で家から作った物を持たせる方もいたが、だんだん、そういう人達が少数派になってくると、それを続けるのが、つらくなってしまう。

自分の子だけ違う行動をさせる事に、子供に申し訳ない気持ちもある」

【Sさんの、この時の選択】

学校では皆に合わせるかわりに、自宅では対策を徹底する。外で遊ぶ事を、家では禁じた。

この頃、長女が描いた絵。夢として描かれているのは、思いっきり外で遊ぶ自分の姿。我が子を絵の中でしか遊べなくしてる事にSさんは気付き、愕然とした。

母親として、子供を守るためにする選択が、娘を苦しめている。身を切られる思いを重ね、Sさんは、いつも精一杯の決断をしてきた。

Sさん「避難する、しないの選択もやっぱりそうですよね。一概に不安じゃないから外で遊ばせてるとか、不安じゃないから避難しないで福島に残ってるとは言えないと思うんです。

その時、この選択をするというのは、本当に、その家庭それぞれだと思うんですよね」

【Sさんが続けてきた事】

身近な食品に含まれる放射性物質の量を測定する事。

Sさん「毎年どれくらい減っていくかを調べるのにも、旬の物を測る事は大事だと思っていて、タケノコとか、春の山菜とか」

『NPOふくしま30年プロジェクト』という所で、放射性物質を測ってもらっていた。客観的な数値を記録し比較する事で、募る不安と折り合いをつけてきた。

Sさん「ずっと測っていると、この食品は、ずば抜けて高い物はないなというのが分かったり、それで徐々に福島産の物でも、食卓に少しずつ取り入れた。

やっぱり自分が福島で子育てしていくにも、できるだけ安心できるポイントを探したい気持ちもあるんですよ」

【...最後に...】

Sさん「もっと、ただ、のほほんと楽しければいいという風に暮らしていたのが、色んな経験をして...ちょっと心配し過ぎた自分達がバカだったね...と...ちょっと笑えるくらいの未来になってほしいですね」

福島では子供の将来についての根強い不安が、暗い影を落としている。

★レラの見解


この内容を読めば、原発事故による被害者の複雑な心理状態や、大変な状況が、少しは理解できるのではないかと思ったので、ブログに詳しく載せさせて頂きました。

こんだけ苦労してんだ。弱い者イジメなんてダサイことしてんじゃねぇ~ぞ!(山梨県北杜市の某中学校では、原発事故から避難した福島県民をイジメたそうな。中学校は、本人がイジメを訴えているにも関わらず放置し、何の対策もとらなかったそうですよ。最低だな)

私も福島県いわき市から埼玉県へ移住した自主避難者ですが、戻ることは考えていない。完全な移住だ。

このテレビ番組を観て、これだけは残しておいた方がいいな...と...思うことがある。

福島の母親達には、被害者意識が強まってしまっていることにより、若干、誤解が生じているように感じたのだ。

自分の選択を否定的に言われると、それを『心配』ではなく『批判』と解釈してしまう。

どこかで『罪悪感』もあるからかと思われる。

しかし、それは『心配』されているからこそなんですよね。相手は心配をしているからこそ「あ~すれば、こ~すれば」と、つい言ってしまうのだ。でも心配してるのに、思うように動いてくれない。イライラしてしまい、思いやりに欠けてしまう時もあるのだろう。

何の興味も関心もなければ、何も言いませんよ。完全スルーでしょう。他人の事だもの。

だから私は、こう思うのです。

『自分の意見を素直に伝え合うべきであり、黙り合うべきではない』

難しいかもしれませんが、少しずつ。そうしてストレス解消しなければ、疲れてしまう。

事故の影響から子供をいかに守っていくか...今こそ皆で一緒に考える必要があるのです。そのためには...皆で素直に意見を伝え合い、キチンと話し合える状態でなければいけないのです。

『黙っていたら、お互いに気楽ではいられるかもしれないが、何も変えられないのです』

お仕事もそうでしょ。自分に都合の良いことばかり言われても成長できません。「あ~した方がいい、こ~した方がいい、あ~して欲しい、こ~して欲しい」第三者の考えこそが重要なのです。批判的なクレームだとしても。

それが自分に与えられた試練。乗り越えれば必ず成長ができるはず。

『少しずつでいいから、皆でがんばっぺな!東北人は1人じゃねぇ~んだから』

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